2007-07-29

この頃のわたし

7月に異動して早や4週間が経つ。これで6回目、職場が変わるのは慣れっこで、環境適合能力があるからもう慣れただろうと、言ってくれる同僚もいる。確かに職場が変わることには慣れている。その大変さも心得ている。それでも年を経たせいか、今回の異動でも考えさせれることが多い。

組織は、ある方針に従って継続して行動することが大切である。伝統の強み、継続は力なりのことわざ通り。しかし、時に断絶的な変化を起こすことが必要となる。いわゆる地殻変動で、古い建物、考え方、風習を打破することが必要となる。

断絶的な変化、これをトランスフォーメーションという。日本語では変革というのかもしれない。ずっと前から変革は辺境で起きるという漠然とした思いがある。社長の目が光っている本社、いろいろな思惑が渦巻いている本丸からは変革は生まれない。辺境といわれるぐらい現在を仕切る力が及ばないところで、気ままに思いのたけをたぎらせてことにあたっているところから、現在の常識を打破する、「非常識」なことが生まれると信じている。

今回、いわば辺境の地から、いろいろな思惑が渦巻いている本丸に異動した自分にできることは何か?岡田武史さんではないが、それを考えるとワクワクする毎日である。自分は浦島太郎に違いない。ここ10年、本丸で何があったかは、よく知らない。どうでもいい。自分らしく情報発信するのみ。半導体の譬えではないが、ボロンという不純物があるが故に、自由電子の流れができるように、浦島太郎である自分の言動により、新しい情報の流れを生み出させるかもしれないと思っている。

ただ、ギリシャの言い伝え、トロイの木馬のように、ある必要最低限の同じ思いを持った集団(これをクリティカルマスという)を集めてはじてコトを為すことができると。所詮一人ではなにもできないと諦めるか、それとも人ひとりが変わらねばなにも変わらないと思うか。。。。

自分は半導体のアナロジーにかけてみたいと思う。いわく、不純物こそが大きな流れを生み出すトリガーを引くと。しかし、不純物が一定の割合で存在しないと大きな流れも生まれない。不純物をある程度寄せ集める作業が必須だと思う今日この頃である。

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