2007-06-30

もう一度行ってみたい場所:Acadia National Park







アケイディア国立公園は米国東海岸メイン州のカナダと国境を接するところにある小さな島全体。夏もよし、秋もよし。夏は、バーハーバーから船に乗ってホエールウオッチングに出る。
港町だから、例によって夕食はシーフード。特にロブスターは昔ながらの釜茹でがいい。クローフィッシュやスティームドクラムに舌鼓をうつもよし。
この島には、ロックフェラーの別荘もあり、米国で8番目に古いゴルフコース、Kebo Golf Clubもある。20年前に一度プレイしてみたが、山岳コースでタフだった。

2007-06-27

ロングテール: the long tail


ロングテールとは、上の図のように長く伸びた恐竜の尾のようなもの。例えば、アマゾンで売れた本は、ベストセラーといわれる数百の本が、恐竜の頭の部分のようにたくさん売れるが、一方だいぶ昔に出た数十万種類の本も数冊ずつ恐竜の尾のような分布で売れ続けることをいうようです。

米国のWiredという雑誌の編集責任者である、Chris Andersonという人は、そうした新しい経済現象の事例を集めてBlogで情報発信しています。(The Long Tailという本も出していて、2006年のBest Business Bookに選ばれています)

街の本屋さんは本棚のスペースの制約から、店に並べられる本の数は限られています。そこで、よくいわれるように、80:20ルールで、20%を占めるベストセラー本が売上総数の80%を占めるといった現象が起きるといわれています。いかにベストセラー本を店に並べるかが勝負となるわけです。

ところが、アマゾンは新本、中古本を合わせてほとんど無数の品揃えで、お客の望む本がほとんど手に入るしくみをつくりました。さらに、この本を読んだ人は、この別の本も読んでいますと、過去のお客の購買実績をもとに新しい本を推薦します。それを見て、ならばと購入するお客がでてきます。そのため、ずっと昔に出版され、今は街の本屋の棚には並んでいないような本も売れるという現象がおきています。

ロングテールの部分の売上がばかにならない量になりますよ、という事例。

同じことが、TSUTAYAのレンタルビデオでも起きていることが容易に類推できます。レンタルビデオ屋さんには、ドキュメンタリーのビデオはほとんどありません。ですが、米国では今、アマゾンのレンタルビデオ版の店では、ドキュメンタリーを見るお客でにぎわっているといいます。

映画館でも同じことが起きています。映画館で上映される映画は、数が限られています。見たい映画も時期をのがすとすぐに映画館では見れなくなります。テレビ番組も同じです。毎週放送できる番組は、1日24時間しか放送できないという絶対的な制約の中、数が限られています。

これまでの経済原則は、いわば制約のある資源(放送時間、本棚スペースなど希少価値を持つもの)をいかに最大限無駄なく有効活用して、最大の売上、視聴率を稼ぐかとという原則にもとづいていました。ところが、インターネットの普及に伴い、放送局の数もほとんど無数に作れるし、本棚・ビデオ棚のスペースも気にすることなく品揃えが可能となりました。つまりほとんど無制限に豊富な資源が活用できる環境下、どうお客に便益を提供するかという新しい経済原則がなりたつようになったわけです。


読売ジャイアンツの野球中継の視聴率が落ちています。10%を切るようになって、読売ジャイアンツの野球がTV中継されない日もでてきました。なんでジャイアンツの野球中継がないの!!!!、と見たいのに見れない悔しさを味わっているのはわたしだけでしょうか? ジャイアンツの野球中継が好きな時間帯に1回表から見れるようになるのも、時間の問題といえそうです。

2007-06-26

世の中狭い: Six Degrees of Separation

思わぬところで、知り合いの知り合いが共通の友人、ということが起きます。なあんだ、世の中狭いな、と感じることがよくありませんか?

このたび、娘の学校の担任の先生が、実は連れ合いの高校のときの校長先生のお嬢さんであることがわかりました。なあんて偶然なんでしょうと驚きました。でも、一説によると、「六次の隔たり」といって、知り合いの輪をたどっていくと、6番目まで先のつながりをたどると、世界中の人にたどりつけるという実験結果があるとのこと。

例えば、1人の人が10人の知り合いを持っているとすると、6番目まで先の知り合いとなれば、10の6乗で、100万人をカバーできると考えられます。1人が22人の知り合いを持っていれば、22人の6乗は1億1300万人で、日本の人口をほぼカバーできる勘定になります。

こうした人のネットワークは、携帯電話に何人のe-mailアドレスを保持しているか、その携帯電話を使ったコミュニケーションが同時に行われると、あっという間に噂や、商品の悪評、好評のニュースが日本中、世界中に広まるという恐ろしい効果を持つわけです。

「口コミ」の宣伝効果が大きく見直される理由もわかる気がします。

イギリスのあるゲーム会社は、Find Satoshiとして、日本人の写真を掲載し、この人を探してください。この人は日本人で、名前はSatoshiといいます、という情報だけを提示して、Satoshi探しを呼びかけています。どなたか、Satoshiさんをご存知ありませんか?

2007-06-25

われらが誇る料理人:森野熊八さんの紹介

Wikipediaの料理界関係者一覧の約40人の有名シェフ・料理人にはいっている森野熊八さんをご紹介します。

勿論、Wikipediaの森野熊八さんの記事もあります。記事を再掲します。
すごい知り合いがいて、うれしい限りです。

森野熊八
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
森野熊八(もりの くまはち、1962年7月18日- )は、料理人、タレント。16歳から包丁を握り、桜美林大学経済学部卒業後、横浜のレストランで「フランス料理」「イタリア料理」を修業。その後、料理学校にて西洋料理担当教授の経験を積む。 シンガーソングライターとしてポピュラーソングコンテスト最優秀歌唱賞受賞などの実績を活かし、1990年より「”料理の作り方が歌詞になっている歌”を歌いながら作る」という、まったく新しいタイプのクッキングショーで注目を集め、現在、あらゆるメディアで熊八独自の料理世界を展開している注目の料理人である。通称“アジクマさん”。 恵泉女学園大学、近畿大学豊岡短期大学特別講師も勤める。

目次 [非表示]
1 著書
2 CD
3 出演番組
4 外部リンク



[編集] 著書
熊八食堂のお料理ノート ビーエヌエヌ


NHKひとりでできるもん!どこでもクッキング1 同2 NHK出版

[編集] CD
HA-RA-PE-KO オールエナジーレコード(一部視聴ができます)

[編集] 出演番組
テレビ朝日「おかずのクッキング」土曜日:5:25~5:50
               【森野熊八のお肉Dictionary】(月1回)

テレビ東京「大和撫子~すてきなマイライフ~」月曜日~金曜日:17:25~17:30
               【なでしこクッキング】(毎週火曜日)


カテゴリ: 料理人 | 1962年生

2007-06-24

何でも見える化するおもしろいサイト




IBMがやっているmany eyesという面白いサイトを見つけました。
例えば聖書にでてくる人物の名前と頻度を分析して、上のようなバブルチャートを作成したり、頻度に従って文字の大きさを変えたリストを作成できます。
もちろん文字のところにカーソルを当てると、聖書のどんな箇所にその名前がでてくるか一覧表が見て取れます。
登場人物のつながりをネットワークグラフにすることもできるようです。余りにも研究が進んでいて驚きました。

2007-06-23

もう一度行ってみたいレストラン:Sacramento(2)

Lemon Grass



サクラメントはアジア料理がいろいろ楽しめる所です。
なかでも、ベトナムレストランは山のようにあり、おいしいベトナムヌードルPhoを探して、6箇所ぐらいベトナムレストランをめぐりました。
Lemon Grassは名物女性シェフの店。Thai Beefという炒めた牛肉をあしらったスパイシーサラダが好きでした。シュリンプサラダも絶品です。

http://www.lemongrassrestaurant.com/

もう一度行ってみたい場所:Sacramento Ancil Hoffman Park






1850年代カリフォルニアゴールドラッシュの形跡がサクラメントのあちこちに残っています。
American River沿いに水車がつくられ、人びとは砂金を探したとあります。
今はAmerican River Parkとして、河にそっていくつも自然公園が点在しています。
中でも、しばしば訪れたのがAncil Hoffman Park、朝早く訪れると写真のように朝靄の中、鹿たちと出会うこともありました。

http://www.americanriverwildlife.com/index.php/Wildlife-Gallery

2007-06-22

もう一度行ってみたいレストラン: Sacramento(1)

Il Fornaio



サクラメントに1年住んでいた時、ダウンタウンサクラメント1番のイタリアレストランといえば、ウエルスファーゴ銀行本店横のIl Fornaioだった。
高い天井が気持ちがいい。
メインディッシュよりも、カラマリや生ハムサラダといった前菜をたくさん注文して、みんなでシェアして食べた。
最後はいつもパスタアラビアータを注文した。ペンネでなくパスタアラビアータにこだわる人がいた。おいしかった。

日本最古の駅弁屋:峠の釜飯や




軽井沢の帰り路、横川サービスエリアに立ち寄りました。
日本最古の駅弁屋、おぎのやの釜飯が懐かしくて。
久しぶりの釜飯は、見ためも美しく気品があり、食べておいしい。
やはり日本一の駅弁でした。

2007-06-21

軽井沢の花







レストランの窓辺に、そして道路わきに、美しい花を見つけました。軽井沢の花は、可憐な花と花器が調和しているように感じました。

軽井沢のイタリア料理:Bistro Pomodoroに行ってきました

















今日は平日ですが、都合により休みをとって軽井沢に行ってきました。お昼は、軽井沢駅近くのイタリアレストラン、Bistro Pomodoroに行きました。評判通りのおいしいクリスピーなプレーンpizzaが楽しめました。サーモンをあしらったグリーンサラダも一皿を家族3人でシェアしても十分な量でした。お勧めです。

http://www.karuizawa.co.jp/rest/pomodoro/

Marc Andreessenのお勧めBlog

Marc Andreessenは、1995年にジムクラークとともにネットスケープという会社を作った人。ブラウザの原型といわれるMosaicをイリノイ大学学生の時に開発した伝説の人。

その後、マイクロソフトのブラウザが世界の標準になって、ネットスケープはアメリカオンラインに買収され、マーク・アンドリーセンはどうなったのかな、と思っていました。

6月はじめに、自分のBlogを開設し、今はNingという会社を創立したこともわかりました。

1995年のネットスケープ設立から10年以上経った今、インターネットは予想以上に発達しています。マーク・アンドリーセンってどんな人、という疑問にも、以下のWikipediaを参照いただければ、簡単に経歴を知ることができます。会社を興すことは、新地に城を建てるようなものですから、やりがいもありますが、苦労も多いようです。この10年ぐらい数多くのベンチャー企業(Startups)と関わってきたようです。

ちなみに、MarcのBlogで今注目されている記事は、ベンチャー企業を起こそうとする人たちへのアドバイスです。最初のアドバイスは「決して企業家になろうとするな!」

http://en.wikipedia.org/wiki/Marc_Andreessen

今回、Marc AndreessenのBlogを覗いてみて、彼がどんな人のBlogを興味を持って見ているか、Marc Andreessenのお勧めBlogを全部見てみました。(60以上載っています) すると、その人物が毎日どんな情報を入手し、どんなことを考え、どんなことに興味を持って生活しているか、わかるような気がしました。

Marc Andreessenのお勧めBlogは、以下のMarc AndreessenのBlogに一覧表が載っています。

http://blog.pmarca.com/

2007-06-14

経済産業省のサービスイノベーション推進策

日本においても、経済産業省が音頭を取り、日本IBM東京基礎研究所、北陸先端科学技術大学院大学、東京大学人工物工学研究センタなど大学、企業を巻き込んだ動きが出てきています。

2006年3月には、IBM箱崎事業所で、日本IBM東京基礎研究所主催の「サービスイノベーションシンポジウム」が開催されました。

経済産業省の橋本正洋課長のKeynoteでは米国政府の動き(Palmisano Report)に対応して、日本政府がどうサービスイノベーションを推進しようとしているかが、よく整理されています。

また、シンポジウムの最後に、添付の箱崎宣言が採択され、サービスイノベーションフォーラムを結成することになったようです。

シンポジウム資料は以下のURLで見ることができます。日本も遅ればせながら動き出しているようです。http://www.research.ibm.com/trl/projects/sis03_2006/

2007-06-13

IBMのサービス・サイエンス関連Web

サービス産業が全産業に占める割合が製造業を上まわっているのに、サービスの定義や生産性向上に関する研究がモノ(製品・Product)づくりに比べて遅れている。

こうした現状を打破するべく、米国では政府肝いりで国の競争力強化戦略としてサービス・イノベーションの必要性が提言されている。(2004年12月:Palmisano Report)

日本でも、安部内閣が「イノベーション25」戦略を2007年5月にまとめ、遅ればせながら日本の競争力強化にサービス・イノベーションが重要であるとの方針を示した。

しかし、サービス・イノベーションについて全体像を理解するのは容易ではありません。以下のIBMのWebサイトは世界のサービス・サイエンスの現状を理解するのに大変役立ちます。


<IBMのService Science研究Webサイト>

以下のIBM Webサイトは、Services Sciences, Management and Engineering(SSME)に関する世界の研究リソースを網羅的にカバーしている。

http://www.research.ibm.com/ssme/

中にリンクがあるが、IBMが準備して大学教育機関が準備すべきService Science講座のコースシラバスは参考になる。どういうことを、どのように学生に教えるか、その時参考になる利用可能な資料は、どのようなものがすでに存在するか、パワーポイントの資料とともに、解説文も一緒に準備されていて、感心した。

http://www.almaden.ibm.com/asr/SSME/coursematerials/
また、同様に中にリンクがあるが、2006年5月にOxford大学で開催されたOxford Service Innovation Workshopは、MITのクスマノ教授他、サービスイノベーション研究先進国のキーパーソンが集まった会議だったように思われる。以下に発表資料のリンク先とワークショップアジェンダを掲載する。

http://www.sbs.ox.ac.uk/faculty/Sako+Mari/gcs.htm
<ワークショップのアジェンダ>

Grand Challenges in Services[1]
PROGRAMME
Thursday 18th May and Friday 19th May 2006

Further details of this programme, and background materials, can be found online at:

http://www.sbs.ox.ac.uk/faculty/Sako+Mari/GCS.htm

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Thursday 18th May 2006Seminar Room B, Said Business School
6.00pm Drinks Reception
7.15pm Dinner


Friday 19th May 2006Seminar Room A, Said Business School
7.45 – 8.30 Breakfast
8.30 – 8.45 Welcome, introductions and goals of the workshop
8.45 – 9.45 Globalization of Services

Services have become increasingly globalized with the emergence of new economies, notably India.They have become leading offshore locations for undertaking software development and all types of IT-enabled business services.This session will focus on:
lWhat are the key facilitators and barriers in globalization (ie. cross-border tradability) of services?What other factors, besides digitization of information and declining data transmission costs, matter?
lWhy are services less tradable than products, and why are certain types of services more tradable than others?
lWhat do countries, regions, and cities do to build their infrastructure and capabilities for delivering globalized services?

Rafiq Dossani (Stanford University) and Arun Aggawal and Sudir Varadarajan (TCS) will kick off the discussion.

9.45 – 10.15 Coffee
10.15 – 11.45 Products vs Services: Which is the Better Business Model?

Businesses and governments are increasingly focusing on improving productivity of services through the use of ICT.In this process, services are becoming ‘productized’ whilst some manufacturing is becoming ‘servicized’.This session will discuss the relative business merit of focusing on products, services, or hybrids, in the case of software and other types of industries.
lWhy are services less profitable than products in certain sectors, and more profitable in others?
lWhat new organizational forms (e.g. projects) are required to deliver bundles of products and services as integrated solutions to customers?
lWhat are the emergent business models for the vendors of business services, as they formulate strategies to capture value within the global service delivery network?
lHow is managerial and professional knowledge changing as corporations unbundle their functional departments?

Michael Cusumano (MIT) will present his perspectives, followed by Paul Maglio (IBM) and Richard Taylor (HP).

11.45-12.45 Public vs Private Sector Services: How do the Differences Matter?
This session will discuss two related issues.
lWhat distinguishes ‘public services’ from ‘private services’? How does this distinction matter for transactions between governments and businesses?
lWhat are specific challenges in collecting better data on productivity, prices, and trade in services?How might better statistics on services affect public policy to improve productivity and innovation?

Christopher Hood (All Souls, Oxford) and Tony Clayton (ONS) will kick off the discussion.

12.45 – 2.00 Lunch
2.00 – 2.30 Innovation in Services

This session will focus on what are the sources and consequences of innovation in services, which is a less well understood notion than innovation in products.
lHow useful is the contrast between open and closed innovation when applied to services?
lTo what extent can reusing and recombining of assets be a basis for innovation in services?
lWhat is the role of consumers or users in service innovation?
lHow do pressures to ‘productize’ (or commoditize) services alongside pressures to capturing value through customization affect the nature of service innovation?

Henry Chesborough (UC Berkeley) will present an open innovation perspective.

2.30 – 3.30 Breakout Sessions on Innovation in Services with perspectives from:
lComplexity Theory
lDesign
lInnovation Studies
lStrategy

(with tea)

3.30 – 4.30 Plenary: Feedback from the breakout sessions
4.30 – 5.00 Identifying Research and Teaching Agenda, thanks and close


Background Papers
Three documents were prepared for this workshop.
1.Kiran Karnik, Sunil Metha and Gaurav Singh Globalization of Services: Facilitators and Barriers
2.Michael Cusumano, Steve Kahl, and Fernando F. Suarez Product, Process, and Service: A New Industry Lifecycle Model
3.Ammon Salter and Bruce Tether Innovation in Services: Through the Looking Glass of Innovation Studies


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[1]This workshop has been supported by funding from the ESRC-EPSRC Advanced Institute of Management (www.aimresearch.org).

2007-06-09

トラピスチヌ那須聖母修道院





 今回の那須の旅では、思わぬ出会いがあった。トラピスト修道院のガレットをおみやげに買って帰りたい一心で修道院を探した。迷った挙句に何度か道を聞いてようやくたどり着いた。山の中、広い敷地に白い建物がひっそりと建つ。恐る恐るベルを鳴らすと、修道女の方がでてきて、ガレットをわけていただくことができた。
 礼拝堂も見せていただいた。キリストの大きな像が正面に立つ。ピーンと張り詰めた静寂の中、ひとしきり、今回の不思議な那須の旅と人びととの出会いを思った。
 バラ園も案内していただいた。白いバラと赤いバラが一輪ずつ静かに咲いていた。

道の駅明治の森・黒磯:ファームレストラン





 那須の旅の帰り道、道の駅明治の森・黒磯に寄りました。まだ午前11時でしたが、帰り道でお腹がすいてけんかしないように、早お昼をとることにしました。
 ファームレストランに入ると、おいしいパンの香り。これはいけると直感しました。ベーグルサンド、それにオムレツ。オムレツは、ほかほかのたまごがいけます。久しぶりにおいしいコーヒーも堪能しました。

http://www.road-star.jp/michieki/kanto/tochigi/05kuroiso/

梅田望夫/茂木健一郎: フューチャリスト宣言


 梅田望夫は、コンサルタントの時代から注目していた人。今回は茂木健一郎なる人物と出会えたことがこの本を読んだ最大の収穫だった。二人ともネットの将来に対する明るい未来を信じて、新しく開けるであろうネット社会への希望を熱く語る。特に、二人が慶応義塾中学と、横浜国大の生徒・学生にそれぞれ語りかける授業に感動した。

 読後、茂木さんのBlogにアクセスを始めた。以来、毎日体当たりで世界を駆け巡り、人と出会い、語り合う日々を送っている茂木さんの真摯な生き方から勇気をもらっている。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/05/post_8d63.html
2007/05/10


茂木健一郎 クオリア日記

ギャップ・ライフ

ギャップ・イヤーとは、
イギリスを中心に根付いている、
高校を卒業した後
大学入学の前に一年ほど、どこにも
所属せずに世界を放浪したり、
ボランティア活動をしたり、あるいは
働くという習慣である。

高校を卒業して就職する前に
ギャップ・イヤーをとる
場合もあるし、
仕事に就いてから、節目にとる
「キャリア・ギャップ」もある。

日本では、「履歴書に一日でも
穴が空くとまずい」とか、
「就職する時には新卒が優先」とか、
「フリーの人には家を貸さない」
などという訳のわからない前近代的
風習がある。

ボクはある種の怒りをもって、
「ギャップ・イヤー」的なものを
広めたいと思っているのである。

この話をすると、「茂木さん何を
言っているんですか、日本には、4年間
のギャップ・イヤーがあるじゃないですか」
という人がいて、周囲に爆笑が起こる。

大学4年間を遊んでいるということを
指しているのである。
しかし、所属する組織が決まっていて
ふらふらしているのは、
どこにも所属しないでふらふらする
イギリスのギャップ・イヤーとは
違う。

ギャップ・イヤーの趣意は、どこにも
所属しないで天涯孤独であるという
点にあるのである。

とは言っても、我が身を振り返っても、
日本の実態の中でギャップ・「イヤー」
をとるのは難しい。

だから、最近は、「普段と異なる文脈に
自分を置く」ギャップ・マンス、
ギャップ・ウィーク、ギャップ・デイ、
ギャップ・ミニット、それどころか
ギャップ・セカンドでも取り敢えずは
いいんじゃないかと思っている。

とにかく、「この時間は普段の
私とは違う」という隙間を創ることが
大切だと思うのである。

そんなことをつらつら考えながら
歩いていると、ふと、わが畏友
塩谷賢の顔が浮かんだ。

ご存じのように、塩谷は、東京大学の
科学史科学哲学科の大学院を修了した
後、千葉大学で一時期働いた以外は、
定職につかず、論文も書かず、
ただ学会や研究会には姿を現し、
深刻かつ鋭い発言をして、
「日本の哲学界に塩谷賢あり」
と畏れられている。

塩谷の人生を考えると、
それはひょっとしたら「ギャップ・ライフ」
なんじゃないかと気が付いた。

「ギャップ・イヤー」というと、
その両側には何か真っ当な仕事を
していて、それに挟まれた空隙という
意味を持つ。

では、生涯続く「ギャップ・ライフ」が
何か真っ当なものに挟まれているかというと、
そんなものはない。
前世や生まれ変わりなどあるはずもない。

「ギャップ・ライフ」とは、つまりは
一生空白が続くということではあるが、
しかしそれをgap lifeと言い直した
ことで、
何だか素敵な雰囲気が生まれる気がした。

そもそも、土地を考えれば、何かの
役に立っているということは、ロクな
ことじゃない。

神社の森など、世間の進展から
置いておかれたアジールの方が、
美しい自然が残っていることは
周知の通り。

そういえば、塩谷くんは何だか神社の
森のようなやつだ。
ギャップ・ライフでいいじゃないか。
ギャップ・ライフを貫くことで、
かえって瑞々しいなにかが生まれる
ということは、きっとあるんじゃ
ないかと思う。

そう考えると、何と気持が豊かになる
ことであろう。
地球の内部の方で、周囲の岩に挟まれて
動けないでいる塊よ。
何も通らず、起こらず、ただ広がっている
だけの宇宙のほとんどの真空よ。
誰にも知られず、ただ生まれ死んでいく
海の生きものよ。
君たちは、ギャップ・ライフを謳歌して
いたんだね。

それどころか、もっとも有為な人生を
送ったように見える人でも、
実はそれは一つのギャップ・ライフ
だったのだろう。

 

2007-06-07

那須の花






那須 ペニーレインに行ってきました




毎年夏に那須に行きますが、今年は6月の那須を堪能してきました。
ペニーレインにははじめて行きましたが、ビートルズファンならずとも、ペンション内に展示してある品々は垂涎もの。レストランでは、トルネードハンバーグがおいしかったです。

http://imagine.nasunogahara.co.jp/penny/