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三浦半島、馬堀海岸からもっと海伝いに半島の先まで行くと走水(はしりみず)という古い海水浴場がある。岩場で水遊びするにはもってこいの場所で、30年ぐらい前は、金沢八景近くに住んでいたので日の出の頃よく行ったものだ。
久しぶりに行ってみると、岩場は昔の通り、人出も少なく静かで東京湾の沖合いを通行する大型船がゆっくり航行していた。ところが、観音崎京急ホテルの近くに横須賀美術館なる近代的な建物ができていて驚いた。なんでも今年4月にオープンしたばかりの美術館で、週刊新潮の表紙で有名な谷内六郎館も併設されていると看板にあったので、寄ってみることにした。
7月28日からアルフレッド・ウォリス展が本館で開催されていた。はじめて見る絵だったが、70歳を過ぎて絵を描き始めたイギリスの画家の絵は素朴で、走水によく似合っていた。ウォリスはイギリス、コーンウォールの港町、セント・アイヴスで船具商を営んでいたとのことで、港町の絵が多い。
本館で絵を見て疲れたので、美術館に併設されたレストランで昼食。レストラン、アクアマーレというテーブルセッティングから、いかにも水の中を感じさせる素敵なレストランだった。平日でもすぐに30分待ちになってしまう人気スポットのようで、開店したらまず昼食がお勧め。
谷内六郎館では、昭和初期の作品から順次展示を入れ替えて、谷内作品を全部展示する予定のようだ。現在は、1958-59年当時の作品が展示されている。谷内六郎は、1975年にこの美術館と目と鼻の先にアトリエを構えたのだそうだ。作品にも観音崎の景色が登場する。
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