2007-09-03

これ、何でしょうか?




これ、何だかわかりますか?

Huggableと呼ばれるハイテク介護ロボットです。MITのメディアラボで、Cynthia Breazeal准教授をリーダーとするパーソナルロボット研究グループが開発したものです。メディアラボは、1980年に当時のウィズナー学長と、ニコラス・ネグロポンテ教授によって設立されました。以降、20年余、コンピュータと人間のインタラクション研究を続けてきました。

メディアラボの創設には少なからず知り合いも関与しました。ちょうど設立直後、MITに在学していたこともあり、ずっと注目してきました。

Huggableは、1,500個以上もセンサーを体内に装備し、頭、手足、耳が動くことは勿論、視覚機能を持ち、しゃべることもできるロボットだということです。さらにインターネットで遠隔制御できることが特徴で、遠距離に住む祖父母が孫に物語を語って聞かせたり、お母さんの代わりに話ことばを繰り返し練習したりできます。また、介護が必要なお年寄りの話相手になったり、Huggableをなでたり、さすったりする人間の動作を感じて、それに反応するヒューマン・インタラクションによる介護や、セラピーを研究しているとのことです。

コンピュータが誕生した当初、単なるデータ処理マシン(EDPシステム)だったコンピュータが、さらにERPと呼ばれる基幹業務システムに発展し、やがてインターネットの普及とともに世界中の人びとが趣味や仕事でつながり合う道具しての役割を担うITに進化しました。ITがさらに将来ここまで進化するかもしれないという希望を感じ、感動しました。

犬やネコといったペットが家族の一員として人間を癒してくれる姿はTVでもよく見かけます。しかし、重い病いやアレルギーといった症状を抱えた人がペットと生活することはできません。そういう時、Huggableのようなセラピー・ロボットが役立つ時がすぐにも到来するかもしれません。

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