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食事の話ばかりで恐縮です。2日目は飲茶でした。
サンタクララから車で20分ぐらいのミルピタスまで足をのばして、五月花(Mayflower)というディムサムの店に行きました。正午少し前に店にはいったのですが、6-7人掛けられる大きな丸テーブルが20ぐらいある店内は、もう大方埋まっていました。
席につくと、早速回ってくるカートから白い湯気がたっているのを見つけて手で合図。これは蒸し物、例えばエビシュウマイや、大根もちといったものを運ぶカート。店内は中国系の方が多く、お店の人も中国語しか話さない人がほとんどです。注文も、したがってすべて身振り手振り。
いくつかの料理を見繕ってたのむと、注文表にべたべたと注文にみあったスタンプを押して料理をテーブルに並べてくれます。実に明朗会計、わかりやすい。
ひとわたり食べてお腹がふくれた頃、最後の仕上げは鶏粥にしようと決めました。これは係りの英語がわかる人を呼んで、メニューから注文します。
店内は人でごったがえし、中国語、英語の会話が飛び交い、料理を運ぶカートが行き交う。実に活気に溢れています。ニューヨークやボストンでも飲茶の店にはよくでかけましたが、カリフォルニアにおける中国系の人びとの多さに改めて驚かされました。
食後、店の外にでてみてまたびっくり。来た時は気づきませんでしたが、そのショッピングモールは、どの店もみな中国系。中国食品店、レストラン、本屋、美容院...看板はすべて中国語と英語が併記されていました。やはり、カリフォルニア、特にシリコンバレーは将来のアメリカの縮図なのだと実感しました。要するに、アメリカ経済の発展は基本的に市場原理、競争原理による。人種・国境を越えて、経済を発展させることができる要素はことごとく、これを受け入れ飲み込んで社会が形成されていくということ。
最低限の英語によるコミュニケーション可能な優秀な人材は、これからもどんどん米国社会に移り住むか、米国社会の外側にいても密接な関係をつくり、訪問者として米国社会と関わりあうということだと思います。社会はそのために必要な便益、教育・医療をはじめとする社会インフラサービスを提供せざるを得ないのだと思います。
日本はアメリカと比べると、最低限の日本語によるコミュニケーションしかできない人材が、家族をともなってのびのびと暮らすには、まだまだいろいろな社会インフラを整備していかないとならないと改めて感じました。たかが昼食の飲茶からですが。
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