2007-10-21
Radioheadが音楽産業を震撼させる??
10月7日付、イギリスのSunday Times記事によると、イギリスのロックバンドRadioheadが7枚目のアルバム"In Raibows"を久方ぶりに発表、これが音楽産業を震撼させているとのこと。
理由は、Radioheadのサイトからだけ当面ダウンロード販売され、レコード会社が中抜きされること、そしてダウンロードの値段も顧客が決める(Choose your own price)としたこと。
ちなみに、10/10発売からの1週間で、120万ダウンロード、平均売価は8ドル、総売上(利益)は1,000万ドル(約12億円)となったとMashable.comは報じている。
有名なミュージシャンがみなこうしたやり方を取ると、音楽流通を生業とする音楽産業(レコード会社とかTSUTAYAのようなレンタル会社)は大きなダメージを受けることになる。iPodの出現により、1曲の平均売価は0.9ドル程度に低下しており、CD売上が急減するなど、影響はすでに出ているが、音楽産業は岐路に立たされているといえる。
楽曲を販売する事業だけでなく、この先コンサートチケット販売、Tシャツなどのオリジナルグッズ販売など、ミュージシャンの知名度、ファン層を対象にしたビジネスがすべて中抜きとなり、ミュージシャンの数だけ事業家がでてくることも考えられる。
そうした事業家としてのミュージシャンに直販ビジネスを総合的に支援するサービス会社もでてくる可能性があるわけで、支援サービス会社は音楽関係企業である必要は必ずしもなくなるだろう。The Long Tailは音楽分野では特に顕著に特徴を現わしており、それをどうビジネスに結びつけるか、目が離せない状況。
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