最近、私が毎週楽しみにしているテレビ番組の一つが、NHKの「3か月でマスターする」シリーズです。昨年放送された「3か月でマスターする絵を描く」は、全12週間、一回も欠かさず視聴しました。
実は、パソコンで絵を描くこと自体は十年以上前から続けていました。
当時からペンタブレットや描画ソフトを使い、見よう見まねで風景や人物を描いていたのですが、仕事や日々の暮らしの中で次第に筆が遠のき、いつしか「たまに描く趣味」になっていました。
そんなときに出会ったのが、柴崎先生の水彩画講座でした。番組では難しい技法を教えるだけではなく、「まず描いてみましょう」「失敗しても大丈夫です」というメッセージが伝わってきます。
毎週の放送を見ているうちに、「また描いてみよう」という気持ちが自然に湧いてきました。先生のYouTubeも見るようになり、久しぶりに描画ソフトを立ち上げてみると、以前よりずっと楽しく描けることに気づきました。
大谷選手をモデルにした習作。顔を描くよりも、ポーズや動きの表現に興味が向いていた頃の一枚。
人物を描くと、体のバランスや重心の位置がよく分かります。写真をそのまま写すのではなく、どこを省略し、どこを強調するか。それを考えるのが面白く、何枚も描いていました。
絵を描いていると、野球中継を見る目まで変わります。バッターの構えや走者の動きが、線の集まりとして見えてくるのです。
傘を差して歩く二人。後ろ姿だけで物語を感じてもらえたらと思いながら描きました。
夕暮れの光と木々を描こうとした絵。今見ると拙いが、その時の試行錯誤が残っている。風景画は人物とは違う難しさがあります。散歩の途中でも、雲の色や木々の影に目が向くようになります。絵を描くことは、上手になることよりも、世界を丁寧に見る練習なのだと思います。




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